『「つかまりがいい」ってどういう意味?』
「今回の新製品は『つかまり』が良くなったんです」・・・と言ったようにゴルフでは「つかまる」という言葉がしばしば出てきます。
今回は「つかまる」という言葉を中心に講義をしていきましょう。
※ 本稿は右打ちの方を対象に書いております。左打ちの方は恐れ入りますが、左右を逆にお読みになってください。
❑ 「つかまる」の意味
まず、ゴルフ界で「つかまる」といった場合の意味から押さえていくことにしましょう。
ゴルフで「つかまる」と言えば
「ボールを右↷へ逃さない」
という意味になります。
❑ 「つかまる」のさまざまな使われ方
それでは次に「つかまる」が登場する場面を一緒に見ていくことにしましょう。
◆ ボールが目標の左へ飛ぶ場合
たとえばトーナメント中継等で左の林などに入るミスショットが出た場合やグリーンを左に外した場合に解説者が
「下半身の動きが止まって、つかまってしまいましたね」
という表現をすることがあります。
アマチュアの皆さんではしばしば同じ状況を
「引っ掛けた」
と表現することがありますね。
プロの選手や上級者がコース攻略上、左方向から右へ切れる↷↷スライスボールを打とうとして、左方向から逆に↶↶左へ曲がってしまうミスショットは本来「逃して」打つスライスボールを「つかまえて」打ってしまったミスですが、アメリカの中継ではそのようなミスショットの際に
「Double Cross(ダブルクロス)した」
という表現を使います。
◆ ゴルフクラブに関して
「つかまりのいいクラブ」という時、これは
「右へ飛びにくい」or「スライス(※)しにくい」クラブ
ということになります。
※ スライス:ボールが左から右へ曲がること
「つかまりのいいクラブ」はクラブフェースを数度左へ向けたり(これをフックフェースと言います)、あるいは「ライ角」(※)を数度アップライトに設定することで、今お話しました性能を達成しています。
※ 「ライ角」につきましては未読の方は以下の記事をご参照ください。
『ゴルフクラブの「ライ角」って何ですか?』
今回はゴルフクラブの「ライ角」について一緒に学びましょう。 「ライ角」はゴルフをプレーする上で とても大切な角度 …
アベレージゴルファーのほとんどはスライスボールで悩んでいるのでゴルフクラブの新製品のカタログ等で「つかまりのいい」、「つかまりがいっそう良くなった」という表現はよく使われますね。
さて、「右へ逃さない」クラブの要素は何もクラブヘッドだけではありません。クラブヘッドと同時に重要なのが「シャフト」ですね。
今回はシャフトのお話の回ではないので簡単にお話しますよ。
シャフトには「どの部分でシャフトがしなるか?」という
「調子」
というものがありまして、大きく分ければ次の3つの調子に分類されます。
★ 先調子
シャフトのしなりのポイントが先端(クラブヘッド寄り)にあるもの。
★ 中調子
シャフトのしなりのポイントが中ほどにあるもの。
★ 元調子
シャフトのしなりのポイントが手元(グリップ寄り)にあるもの。
この中で今回のテーマである「つかまり」に関してのスペシャリストは
✨ 先調子 ✨
ということになります。
クラブヘッド、シャフトと見てまいりましたが、ゴルフクラブではまだ「グリップ」という部分が残っていますね。
グリップで「つかまりのいいグリップ」というのを私は聞いたことはないのですが、そういうネーミングはなくとも、
グリップも「つかまり」に関係する
んですね。
「つかまり」に関しては
✨「細いグリップ」✨がスペシャリスト
になります。
今回は「つかまり」ということから話をしてまいりました。
これで「つかまり」ということに関して知識は十分ですよ♫
❑ 今回のプチまとめ
◯ 「つかまる」とは「ボールを右↷へ逃さない」こと。
◯ 「つかまってしまった」とは↶左へのミスの表現の一つ。
◯ 「つかまりのいいクラブ」とは「右↷へ曲がりにくいクラブ」のこと。
◯ 「つかまりのいいシャフト」は先調子のシャフト。
◯ 細いグリップが「つかまり」に貢献する。
今回もお読みいただきまして有難うございました😃
また一緒に楽しみましょう!!