『(A1):グリップはインパクトから作ろう』
あなたはまだグリップをレッスン書に載っている「グリップの型」から作り上げていらっしゃるのですか?
それでは本末転倒ですよ!!
今回は「あなただけの正しいグリップ」をお教えします。
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❑ 寺子屋ゴルフスクール共通事項
このシリーズでは
【1】簡単な説明
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【2】方法
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【3】より詳しい説明
という流れになっております。
教わるには【1】、【2】は必読ですが、【3】はお好きな方だけ目を通していただければOK👍です。
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【1】簡単な説明
プロの選手のグリップはひとりひとり形が異なります。
人の手はひとりひとり違うものです。その「一つ一つに合ったグリップ」が必要なのは当たり前のことです。
ひとりひとり異なる手であるのに「『これがグリップの型ですよ』と同じ型でクラブを握る」というのはおかしなことです。
しかし、クラブを目の前にして「私の手独自に合うグリップ」と探し始めても埒(らち)が明かないですね。
そこで、私は
「インパクトで一番力が入る型をとった時の握り方」が「あなたにとってのベストグリップ」である
としたいと思います。
【2】方法
(1)壁等の適当なところ(※)にクラブヘッド当てて
※ 少し力を入れても壊れない安全なところを選んでください。以下の画像をご参照ください。今回はテーブルの脚を利用しています。
(2)インパクトの型をとってクラブヘッドを押す
体を使って少しクラブヘッドをグッグッと押してみましょう(※)。
※ 筋力をつけるのが目的ではないので常識の範囲内で行って下さい。強く負荷をかけ過ぎますとシャフトを破損することがありますので注意⚠が必要です。
その際は下の絵のようなフォームになるようにトライしましょう(※)。
※ 体の柔軟性、関節の稼働領域等の関係で無理がある場合は絶対にやめてください。体を壊す動きは間違っています。専門家の指導を受けましょう。
<ポイント3点>
◯ 「A」が示すように「背中の真ん中にあるベルトを通すところ」やスコアカードを入れることの多い「後ろの右側のポケット」が目標に対して後方を向いていること。
◯ 「B」が示すように右肘が曲がっていること。
◯ 「C」が示すように帽子のツバが地面へ向き(※)、アゴが引けていること。
※ アドレス時とは異なります
なお、より力が入る体勢とは「頭の位置が低い体勢」です。
こうした条件が揃って、なおかつ一番押し当てているところに力を加えようとする時にあなたがとっているグリップ(絵中の★)があなたにとってベストなグリップになります。
ちなみにひとつヒントをお出ししますと、右手は掌(てのひら)が目標へ向いている形が最も強く押せるはずです。
右掌が「空」へ向いていたり、「地面」に向いていたりしますと力が逃げると思いますので確かめてみてください。
【3】より詳しい説明
◆ グリップの種類について
グリップの種類にはまずボールが「左に行きやすいもの」、「右に行きやすいもの」、「その中間」という区別で「ストロンググリップ(=フックグリップ)」、「ウィークグリップ(=スライスグリップ)」、「スクエアグリップ」の3種類があります。
最近は「ストロンググリップ」が主流となっていますが、笠りつ子選手のように「ストロンググリップでないグリップ」で活躍している選手もおりますし、私の生徒様でも「このウィークグリップで打てるのか?」と思うようなグリップで再現性のあるいいボールを連発されていらっしゃる方もいらっしゃいます。
ですから、今回のテーマでお話しましたように「自分にとってはどのような形のグリップが最もインパクトで強くボールに圧力をかけることが出来るのか?」という視点からご自身のベストグリップを発見していただくとよろしいかと思います。
更にグリップの型としましては右手小指の処理の方法で変わる
「オーバーラッピンググリップ(バードングリップ)」、
「インターロッキンググリップ」、
「テンフィンガーグリップ(=ベースボールグリップ)」
がありますが、、このあたりは自然に感じるものが良いでしょう。
強い選手が出てきますと、その選手に憧れを持ったジュニアたちがそのグリップを採用しますので、時代時代によりまして「オーバーラッピンググリップ」と「インターロッキンググリップ」が入れ替わりがちです。
私がゴルフをはじめました1980年代はほとんどの有名プロは「オーバーラッピンググリップ」で、「インターロッキンググリップ」は手の小さい人、もしくはレディース用と言われておりましたので、身の周りのほとんどのゴルファーが「オーバーラッピンググリップ」でした。
しかし、タイガー・ウッズ選手がスーパースターとして現れますと彼が「インターロッキンググリップ」でしたので、ジュニアの多くが「インターロッキンググリップ」となりました。
そのジュニアたちが今、松山英樹選手やイ・ボミ選手のように活躍していますので「インターロッキンググリップ」の割合が高くなっています。
また以前は「テンフィンガーグリップ」は力の弱いレディース用とされていましたが、最近は屈強なPGAツアーの選手でも採用している選手もいますので気にされなくていいでしょう。
◆ 人はみな違う
さて、グリップの種類につきまして見てまいりましたが、これまでのレッスンというのはこの内の「ある型」を採用して「その型を覚える」というものでしたが、私は多くのお客様を指導させていただいてきて、その点に違和感を持つようになりました。
グリップを決めますとそのグリップでうまく打つには「あるスウィングの型」が必要になります。
その「スウィングの型」があなたの体の動きにフィットすれば問題はないのですが、フィットしていなくて、どこかで「努力」や「無理」が必要になってきますと、仮に「そのスウィングの型」が出来るようになったとしましても、プレッシャーのかかった「ここぞ!」と言うときに、その「スウィングの型」が自然でないだけにミスが出がちです。
だからこそ、ここ一番という「いざ!」というときにも、気を配っていないといけないというスウィングを必要としない、インパクトで自然に力が入るようなグリップが大切ということになるのです。
今回のレッスンをご参考にしていただきまして、
あなただけのベストグリップ
を見つけてみてください。
今回もお読みいただきまして有難うございました😄
また一緒に楽しみましょう!!