<プロゴルファー向け> メンタルを養う法話(27)
♪ゴルフに関係なさそうな話で知らないうちにメンタルが強くなる新しい時代のメンタル強化法!♪
「『技』だけを磨いてもあなたの実力はフルに発揮されません。こちらの法話をお読みいただいて『心』もバランス良く磨いて実力をフルに発揮しましょう!!」
※ はじめてお読みいただく方はまず『<プロゴルファー向け> メンタルを養う法話(プロローグ)』の記事からお読みいただくのが効果的です。上の記事名をクリックください。
🍀 「包括的意識」と「防災」
前回の法話『時事:防災について』では「包括的意識」と「防災」が関係しましたが、今回はさらに「包括的意識」と「防災」のことにつきまして一緒に理解を深めたいと思います。
また昔話からはじめたいと思います。
【精神の栄養になる昔話】
戦国の時代にある茶坊主(※1)がいました。その茶坊主がある夜、ご主人のところに茶碗を運ぶ際に「辻斬(つじぎ)り」(※2)の武士に遭遇してしまいました💦
※1 茶坊主:武家で茶道の役を担った人。
※2 辻斬り:刀を試すための試し斬り。
茶坊主は震えあがり、
茶坊主:「あっ、ああ~((+_+)) あっ、あのぉ~」
武士:「何じゃ、最後に何か言いたいことでもあるのか?」
茶坊主:「あっ、はい。あ、あのぉ~😰、私は今ご主人さまにして差し上げなければならないとても大切ながございましてぇ~~」
武士:「お前、まさか、殺されないように? ウソをついて逃げようというんじゃないだろうな?」
茶坊主:「と、とんでもございません。本当でございます。御用さえ済みましたら、あなたの思い通りにしていただいて構いませんのでどうかここはいったん見逃していただけませんでしょうか? またこちらに戻ってまいりますので」
武士:「本当に戻って来るな?」
茶坊主:「ええ、本当ですとも。戻ってまいります」
武士:「では、わかった。俺もこの剣の切れ味を試せればよいのだから、それなら行って来い」
茶坊主:「有り難うございます。では失礼します」
茶坊主は震えが止まりません😰😰。心臓をバクバク言わせながらやっとの思いで主人の屋敷に到着して茶碗を渡すことが出来ました。主人が見ると茶坊主に元気がありません。
主人:「おお、どうした? 何か心配ごとでもあるのか?」
茶坊主:「ああ、そうなんです。道中、辻斬りの武士と会いましてそれでご主人さまのところの御用が済んだら戻る約束をしているのでございます。もう私は恐くて恐くて😰😰」
主人:「ああ、そうであったか。それならこれを持ってお行(ゆ)き」
と主人は刀を茶坊主に渡しました。
茶坊主:「ご主人様、茶坊主の私に刀を渡されましても私には剣の術(すべ)がございませんので役に立ちません」
と茶坊主はまだ震えた声で主人に言いました。すると主人は
主人:「いいから聞きなさい。これから戻って私の言う通りにするんだ。そうしたら助かるから。いいかい、戻ったら彼の目の前に進んでそこでこの刀に手をかけて目を閉じなさい。そして相手の刀がお前に少しでも触れたと思ったら、この刀を相手に向かって振りなさい」
茶坊主は辻斬(つじぎ)り武士のところへ戻りました。
武士:「おお、なかなか正直なやつだな。ちゃんと戻ってきたな。それじゃあ~」
茶坊主は主人に言われたように刀に手をかけ目を閉じました。「ああ、もう今、刀が体に触れるか」、「今か」😰😰と思っていましたが、武士は斬ってきません。
武士:「おお、俺は剣の切れ味を試したかっただけだ。お前をやって、同時にお前にやられるのはゴメンだ」
と言って去って行きました。
【須崎解説】
茶坊主は災難を防ぎましたね。立派な「防災」です! どうして難を逃れられたのでしょう?
まず、茶坊主はいったん「死を覚悟」しましたね。覚悟がなければ戻りませんよね? 以前の法話『五武器(ごぶき)』の武士が「さあ、食え」と言ったのを覚えていらっしゃいますか? 「死を覚悟する」このことが一つの要因です。
そして、もう一つは「目を閉じて『刀が体に触れたと思ったら刀を振る』」という指示を守ったことで、茶坊主は「包括的意識」の状態になったのです。「死ぬか生きるか」の場ですから、それは真剣にやりますよね! その「包括的意識」、すなわち「注意力」が張り詰めた状態を相手の武士が感じ取ったということです。
Don’t Worry. Be Happy🍀
今回もお読みいただきまして有り難うございました🍀
<2019年9月2日法話>
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