<プロゴルファー向け> メンタルを養う法話(25)
♪ゴルフに関係なさそうな話で知らないうちにメンタルが強くなる新しい時代のメンタル強化法!♪
「『技』だけを磨いてもあなたの実力はフルに発揮されません。こちらの法話をお読みいただいて『心』もバランス良く磨いて実力をフルに発揮しましょう!!」
※ はじめてお読みいただく方はまず『<プロゴルファー向け> メンタルを養う法話(プロローグ)』の記事からお読みいただくのが効果的です。上の記事名をクリックください。
🍀 経験談:「包括的意識」の獲得(3)
引き続き「包括的意識」について一緒に学んで行きましょう。
【須崎の解説】
・・・ママにとっては「お子ちゃま」も「ダンナ」も「オカアサマ」も「敵」です。皆、「自分の『心』を磨いてくれる大切な敵」😃です。
そして、それぞれがあなたのために「手を変え、品を変え」、「ありとあらゆる技」であなたに迫ってきます😁 これを「真剣勝負」と申します。「真剣勝負」は何も「戦場」や「試合」に限りません。
戦乱の世は終わりましたが、こうして私たちはまだ「日常生活」という「戦場」を経験しているのです。プロゴルファーの皆さんで申し上げれば「日常生活」即「試合」ということで、質の高いメンタルを目指されるのであれば「試合」(あるいは「ゴルフのプレー時」)と「日常生活」とを切り分けないでいただきたいものです。
こうした精神世界のことを知ってきますと、目の前の日常の一つ一つの事柄の見え方が変わって来ませんでしょうか?
さて、そうした戦場ですごく必要なのがここのところお話しております「包括的意識」です。
一度に多方面から「敵」(勝負相手、ギャラリー、キャディー、大会関係者等々)がやって来るそうした状況で以前の私のように一つの方向に意識が集中してしまいますと、意識が向いていない他の方角からバッサリ切られてしまいます。
一度に来るように見える敵でも心は一人の敵から次の敵へと「パッ! パッ! パッ!」と流れていくことが大切なのです。ですから、心のことを知ることは大切なのです。仲の良い人と道端で話し込んでいる時、車が突っ込んで来たとしましょう。その時、包括的意識があれば大丈夫ということはおわかりいただけるでしょう。
さて、ある和尚がこんな内容のことを言っていました。
「武道とは相手を前に置いて、
我が発明・工夫を出すものなり」
私は武術や武道というとどうしても「武力」、「勝ち負け」・・・といったイメージがあったので正直、好きではありませんでした。ですが、精神のことを学ぶにつれて、「本当の武道」は「武器」や「体」という「見えるもの」を使って「自己の中身を整え・発揮すること」なんだということがわかるにつれて、それらに対しての観方(みかた)も変わって行きました。
ここで、皆さんに「本当の武道」を見ることのできるお話をご紹介しましょう。
徳川幕府3代将軍徳川家光の頃の江戸幕府剣術に抜擢(ばってき)されていたという柳生但馬守宗矩(やぎゅうたじまのかみ むねのり)という人がいました。漫画にもなっています。江戸幕府最高の剣の先生という方ですね。
この柳生但馬守のところにある時、「剣を教えてもらいたい」と一人の人が訪ねてきました。その人の練習を少し見た但馬守(たじまのかみ)は
「あなたはもう習う必要はないよ」
と言いました。
訪ねてきた人は「先生、私は先生から剣術を習いたくて来たんです。それが、『習う必要はない』とはどういうことでしょうか?」と但馬守に尋ねました。
すると但馬守は「それはあなた自身が一番よく知っているはず。この但馬守の目に狂いはない」と答えましたが、訪ねてきた人は納得できません。
「先生、私は剣術を教わったことはありませんし、私には何も思い当たりませんが・・・」
すると但馬守は次のように続けました。「あなたは何か修行したことがおありになるであろう?」
相手は少し考えていましたが、「あっ、ハイ。剣術ではまったくございませんが、私は以前、臆病者で気が小さく、『死』が恐くて恐くて困っておりまして、それでそれを直そうと寝るときにの天井に刃物をつり下げて毎晩眠ることにしました。はじめのうちは『いつ刃物が落ちて来やしないか』と気になって眠れませんでしたが、次第に気にならなくなりました。その修行のことを先生は仰っていらっしゃるのでしょうか?」
「ああ、やっぱりな。それだ!それだ! そのことだ。『死』を乗り越えた心境の者に剣術の指南などいらない」と但馬守は言いました。
「死」を乗り越えるというのは永遠の命を得ること、すなわち「真実の自己」を知ったということです。
「包括的意識」の話題から戦場に関わる「武術と精神性の関係」の話へと流れてきましたが、今回はこの辺(あた)りとしておきましょう。
Don’t Worry. Be Happy🍀
今回もお読みいただきまして有り難うございました🍀
<2019年8月31日法話>
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