<プロゴルファー向け> メンタルを養う法話(23)
♪ゴルフに関係なさそうな話で知らないうちにメンタルが強くなる新しい時代のメンタル強化法!♪
「『技』だけを磨いてもあなたの実力はフルに発揮されません。こちらの法話をお読みいただいて『心』もバランス良く磨いて実力をフルに発揮しましょう!!」
※ はじめてお読みいただく方はまず『<プロゴルファー向け> メンタルを養う法話(プロローグ)』の記事からお読みいただくのが効果的です。上の記事名をクリックください。
🍀 経験談:「包括的意識」の獲得(1)
前回の法話の中で「観(み)ること」の大切さが登場しましたね。しかし、そうは言われても、「話としてはわかるけれど、具体的にどんな感じがそうなのか?」とか「どうしたら、そうなれるのか?」というふうに思われた方も少なくないのではないかと思います。
そこで、今回から数回にわたりまして皆さんが「観ること」が出来るようになるためのお話をさせていただきたいと思います。
はじめに、「観ること」とは申していますが、同じことは「聞く」/「聴く」にも当てはまり、従いまして「嗅(か)ぐ」、「味わう」、「感じる」ということのそれぞれにも当てはまるということをここで押さえておいてくださいね。
さて、「観る」ということは「全体的に見る」あるいは「包括的に見る」ということでした。したがいまして、今回のお話のテーマは「どうしたら一部ではなく『包括的に』意識を向けられるか?」ということになります。その中の一つとして「観ること」が含まれているとご理解ください。
前回は「見る」という目の器官の行為を例にお話させていただきましたが、今回は違う器官の方がより皆さんのご理解が深まると思いますので、「聞く」という行為を例に「包括的に意識を向ける」という行為が出来るようにお手伝いさせていただこうと思います。
私は以前妻との間で次のような経験をしました。
【須崎の経験】
ある時、妻に向かって私としましては比較的大切な相談を持ちかけました。妻は洗濯物をたたんでいて背中をこちらに向けたままです。
私の実家では「人と話すときは他のことはせずに相手の目を見て話すように」躾(しつ)けられていました上に今回は比較的大切な要件ですので、私は妻に「あのさ~、人がこうして大切な話をしてるんじゃない。少しの間、手を休めてこちらを向いて聴いてくれてもいいんじゃない??」(←お察しの通り、こんなに冷静な言い方ではありませんでしたが・・・😅)と妻に言いました。
そうしましたら、妻からこんな言葉が返ってきました。
「あら、聞いているわよ。手は動いているけれど、耳は空(あ)いているからね」・・・と。
その言葉を聞いて私は「心」や「精神」の学びの中で出てきたある話が頭に蘇(よみがえ)りました。それは次のようなお話です。
日本の精神世界(※)を語る上で外せない、中村天風(てんぷう)という人がいました。その人の教えを学んでいる時に出てきたお話です。この天風氏はスポーツ界にも大きな影響を残した方で、川上哲治監督がV9を達成したころのプロ野球の巨人にも影響を与えていたようです。
※ 精神世界:スピリチュアル・ワールドとも言います。目に見える世界に対して目に見えない「精神」、「心」などの世界のこと。
そのV9時代の途中までショートを守っていた広岡達朗氏(後のヤクルト、西武の監督)が相談事のため天風氏の事務所にやってきました。その時、天風氏はタイプライターを打っていました。
何も切り出さない広岡氏に対して天風氏は、
天風氏:「広岡、何か用があってきたんだろう? 何で黙ってるんだ?」
広岡氏:「先生がタイプを打っていらっしゃるので、終わるのを待っていました」
天風氏:「『手』はタイプを打っているけど、『耳』は空(あ)いているから大丈夫だ。話せ」
・・・というお話です。この当時私は「一つのことしかできない」人間だったので、「手と耳が違うことに従事することができる天風さんみたいな天才がいるんだな!」と驚きました。
しかし、先にお話ししました家の中の出来事が起きて、「身近に天風さんみたいなことができる人がいた!」ということで妻を尊敬すると同時に羨(うらや)ましくも思いました。
その後も「心」や「精神」のことに取り組んで行った私は、ある時、自分も一方で他のことをしながら、「空(あ)いている耳👂」で話を聞くという今回のテーマである「包括的意識」の状態になっていることに気づくのですが、そのことにつきましてはこの次にお話をさせていただきたいと思います。
Don’t Worry. Be Happy🍀
今回もお読みいただきまして有り難うございました🍀
<2019年8月29日法話>
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