<プロゴルファー向け> メンタルを養う法話(22)
♪ゴルフに関係なさそうな話で知らないうちにメンタルが強くなる新しい時代のメンタル強化法!♪
「『技』だけを磨いてもあなたの実力はフルに発揮されません。こちらの法話をお読みいただいて『心』もバランス良く磨いて実力をフルに発揮しましょう!!」
※ はじめてお読みいただく方はまず『<プロゴルファー向け> メンタルを養う法話(プロローグ)』の記事からお読みいただくのが効果的です。上の記事名をクリックください。
🍀 一人前(いちにんまえ)
前回の法話の中で「真実の自己」ということが出てまいりました。この言葉は今後も法話の中で、いろいろな折に登場して来ると思います。今回は本来言葉に出来ないこの「真実の自己」についてヒントとなることをお話させていただきたいと思います。
この「真実の自己」は「あなたの目の前にいる一番近い人」という表現でも言われます。あるいは「あなたの肌(or肉体)よりもあなたの近くにいる人」とも・・・。
さあ、何が何だかわからなくなった方も多いことと思います。でも、こういうお話はいつも申し上げております通り、「わからなくとも」ただお聴きになっていただくだけで良いのです。そのうち時が来て「アッ!」となるものですから・・・。
まあ、今回のお話を皆さんがお聴きになられても前回の法話の主人公のと同じく、ただ知識を仕入れただけですから(← しかしながら、知識を仕入れることも大事です!)、「真実の自己」を見つけ出すことにはならないと思います。ただし、そのヒントあるいはキッカケには十分になると思います。
さて、あなたが私と対面しているとしましょう。ふつう、あなたは私との間に「何も無い」と認識すると思います。しかし、「空」(から)の「間」(あいだ)があるから実はあなたの体と私の体の間には「空間」があるということになります。その空間には「空気」も存在していますね。でも、この「空間」や「空気」はふだん私たちには無視されています。
また、たとえば「そこにある木を見てください」と私がお願いしたとしますと多くの方は「『木』それ自体」はご覧になりますが、「木の枝と枝の間の空間まで含めたすべて」を観(み)るということはされません。ですから、枝と枝の間にきれいな月🌕が隠れていても、「木自体」に焦点が当たってしまっているので、その美しい月🌕に気がつくことが出来ないことが多いものです。
そういうことですので「子どもを観る」というとき、「子どもも含めたその周りの空間」まで観ることができて、はじめて子どもを「本当に観ることが出来た」ということになります。
「『子ども』それ自体」、つまり、体だけを見ることでは見落とす情報が出てきます。子どもの体を包む空間や自分と子どもの間の空間を認識できるようになりますと、そこから「言葉では言い表せない大切な情報」を得ることができます。
私は以前の法話で「観(み)る」と「見る」という字を使い分けているとお話ししましたが、「観る」は観察するということですから、包括的に全体的にすべてを見るということです。言い方を変えますと「心の目で見る」と言ってもよいでしょう。
それに対しまして「見る」は肉体の目で、「木自体を見ていた」時と同じく、そのものだけを見るということで部分的、局所的な見方になります。こうなりますと、全体におかれた「その対象」の位置づけという大切な情報が入ってきませんので、「本当にそのものを観た」ということにはならないと私は理解しています。
そのように私たちは「有るもの」、すなわち物体には当然気がつくのですが、その「空気」や「空間」のようなものは「無いもの」として無視してしまいがちなのです。
以前の法話でも申し上げましたが、「有るもの」(=「色」(しき)でしたね(^_-)-☆)と「無いもの」(=「空」(くう)でしたね(^_-)-☆)を一緒にとらえることがとてもとても大切になります。なぜなら、真実はその両者によってその「有るもの」が成り立っているからです。
そのようにご覧になる習慣をお付けになりますと、いろいろなところであなた自身の行動や選択に変化が出てくることにお気づきになるでしょう。
今後、ママ、パパになる方や今子育て中の皆さんがお子さんを本当の意味で「観る」ことができますと、皆さんが「見えないものをも含めてご覧になっている」そのことがお子さんにも言葉を介さずに伝わります。それが「愛」の現れの一形態です。
さて、それほど私たちは「目に見えるもの」、「音に聞こえるもの」、「香りをげるもの」、「味わうことのできるもの」、「肌で感じるもの」しか気づけないので、「あなたに誰よりも近い人」に気づけないと・・・こういうわけです。
私は最近、「一人前(いちにんまえ)」という言葉の本当の意味を直感で知りました。
それが今日お話ししました
「あなたの前に『一人』いるでしょ?」
ということです。そして、この「一人」を発見して(=気づいて)、初めて本当の意味で「一人前になる」と言います。なぜなら、「前にいるその人と一緒に働く」あなたにはものすごい力が備わるからです。「大人(おとな)」=文字通り「大きな人」なんです(笑) そして「成人」つまり、やっと本物の「人に成る」ということです。
この「目の前の大切な大切な大切な一人」が「真実の自己」であり、その「一人」は今この瞬間のあなたの目の前にも存在しているのです。
ただ、あなたがお気づきにならないだけ。この「お人」はあなたがその存在をお気づきになればなるだけ、その存在を明らかにしていきます。
不思議でしょ? 大チャップリンのお創りになった劇は・・・。
Don’t Worry. Be Happy🍀
今回もお読みいただきまして有り難うございました🍀
<2019年8月28日法話>
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