『初心者/初級者が意外に知らない事実(クラブヘッド軌道編)』
今回は初心者/初級者にとって間違った理解の多い「クラブヘッドの軌道」について講義を行います。
一般的に
「初心者・初級者には『アウトサイドイン』のカット打ちが多い」
ということが言われます。
そしてまた
「だから、スライスボール(左から右へ曲がる球のこと)が出るんだ」
とも・・・。
ここで初心者・初級者の皆さまには、「言葉が何だかわからない」という方もいらっしゃると思いますので、ちょっと、寄り道して言葉のご説明からして参りましょう。
❑ 語句説明 「アウトサイドイン」
まず、「インサイド」と「アウトサイド」ということについてお話します。
目標に向かって真っ直ぐなボールを打つという前提とします。
ボールと目標を結ぶ線を
飛球線
と呼びます。
イメージ出来ましたでしょうか?
その飛球線の
ゴルファー寄りの陣地を飛球線の内側なので「インサイド」
飛球線をはさんで向こう側の陣地を「アウトサイド」
と言います。
ボールは飛球線上にあります。
このことを覚えておいてください。
それでは、いよいよ「アウトサイドイン」についてご説明します。
振り上げて下ろしてボールに当たるまでの間、クラブヘッドが向こう側の陣地・・・「アウトサイド」を通って飛球線上にありますボールに当たり、ボールを打った後にクラブヘッドが「インサイド」に入ることを「アウトサイドイン」と言います。
ゴルファーのスウィングを飛球線後方から見ますと、ボールをカットして(削いで)振っているように見えるので、「カットしている」という表現を使ったりもします。
❑ 軌道についての誤解
さて、いよいよ今日の本題に入ります。
一般的には、そのような「『アウトサイドイン』の軌道で初心者・初級者の方は打っている」と言われています。
私がゴルフを始めた30年以上前からそのように言われていて・・・・今でもそのように言われています。
・・・・ところが、私がこの仕事について何名もの方のスウィング、打球を飛球線後方から見たところでは、
さぁ、本当にそうなのかな?
・・・と思ってしまいます。
・・・たまたま私が拝見した方々がそうだったのでしょうか?
・・・・とてもそうは思えません。
私のところにいらっしゃる初心者、初級者の皆さんの多くは「アウトサイドイン」ではなく、
真逆の「インサイドアウト」で振って
いらっしゃってボールを打ち損ねていらっしゃいます。
・・・・・ここまでが前段になります。
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さあ、ここからチマタで言われている「初心者・初級者は『アウトサイドイン』だ」という結論へ、皆さんをご案内致しましょう。
お話して参りましたように初級者・初心者の皆さんの多くは右の方へ振ります。
特に
ボールを目標方向へ飛ばす必要のない素振りではなおのこと
です。
・・・・で・す・が、
練習場等でクラブヘッドを右の方へ「インサイドアウト」に振って打っていますと、自分の球が右へ行ってばかりだし、ボールに当たる前に地面を打ってしまうので、自然に右に行かないような振りに体が調整してきます。
ゴルフを教えていますと、この人間の体の調整能力には本当に驚かされます😳
この「調整能力」のお陰で右へボールが飛ぶことを嫌がり、腕をインサイドに引っ張り込んで「アウトサイドイン」に軌道がなってしまうのです。
チマタで言われていることは、「この時点での現象を言ったもの」なのでしょう。
これからゴルフをはじめる皆さんや、はじめて間もない皆さんは、そうしたわざわざ時間のかかる複雑な迷い路に入ることは避けて、やり初めの時に
「右方向へ振りすぎていないかどうか???」
をチェックしてみてください。
◆ チェックの方法
ご自身が右へ振っているかどうかを確認するには以下の点をチェックしてみてください。
(1)スライスボールが右へ飛び出してから右へ曲がっているかどうか。
(2)ダフリ(※1)あるいはトップ(※2)のミスショットが右へ飛んでいるかどうか。
※1 地面をボールよりも先に打つこと
※2 ボールの上部を打つこと
(1)と(2)に当てはまる方は「アウトサイド・インのスウィング予備軍」です。
しばらくして、ミスせずボールを打てるようになった時に
当たるようになったのだけれど、左へ飛び出して大きく右へ曲がって、距離が出ないんですよね😫
ということになってしまうでしょう。
気をつけてください。
今回もお読みいただきまして有難うございました😄
また一緒に楽しみましょう!!