『池越えのショートホールの「この」傾向を知ろう!』
池越えのショートホールの設計に隠された意図を読み解いて、設計家の仕掛けた罠(わな)を上手に避けてスコアをセーブしましょう!
今回はそのような内容の講義です♫
皆さんは池越えのショートホールで
左手前から右奥に向かって斜めにグリーンが配置されているホール⛳
に出会ったことはありますでしょうか?
たとえば千葉県にあります
山武グリーンカントリー倶楽部の167ヤード Par3の7番ホール
がそうしたレイアウト(※)になっています。
※ レイアウト:配置のこと。
あまりお気づきになるゴルファーは少ないのかもしれませんが、こうした配置のホールは結構多いものです。
どうして、このような配置になっているのでしょうか?
なぜ、
グリーン⛳を「まっすぐに」設ける
ことなく、
グリーン⛳を「斜め」に設けている
のでしょうか?
その理由は設計家の目線に立ってみると見えてきます。
それでは設計家の目線から見てみることにしましょう。
❑ 設計家の目線から見ると
アベレージゴルファーにとりましては池越えだけで
「もう十分に難しい」😅
と思われるかもしれませんが、今回取り上げているようなホールは
さらに一工夫されている
のです。
それではその「工夫」について見てみることにしましょう。
なお、複雑になりますので「風🍃」は無風とします。
◆ 球筋との関係
その工夫とは「球筋」との関係にあります。
話を簡単にするために球筋は以下の3種類に絞りまして、それぞれに解説していきましょう(※)。
※ 右打ちを前提にご説明しております。お読みいただければお分かりになると思いますが、左打ちの方には今回対象としているコースレイアウトは味方となります。
◯ ストレート
これはもうご説明の必要がないですね。「まっすぐ」なボールですね。
【須崎の解説】
ストレートボールの場合は風の読み違いを含めました「番手の選び間違い」、追ってお話します「アドレス時の向きの間違い」を除きまして今回の話題の対象とはなりません。
◯ スライス
「左から右」に曲がるボール↷ですね。
【須崎の解説】
スライスボールというのは一旦右曲がり↷の回転がかかりますと
飛距離が距離が落ちる⤵
という傾向があります。
もうおわかりですね。
その通りです!! ミススウィングでスライスが出たゴルファーは曲がりが大きくなればなるほど、
どんどんグリーンが遠のいて行く結果となる😥
わけですね。
◯ フック
「右から左」に曲がるボール↶ですね。
【須崎の解説】
フックボールというのはスライスボールとは逆に一旦左曲がり↶の回転がかかりますと
飛距離が伸びる⤴
という傾向があります。
こちらももうおわかりですね。
その通りです!! ミススウィングでフックが出たゴルファーは曲がりが大きくなればなるほど、
どんどんグリーンを飛び越えて行く結果となる😥
わけですね。
こうしたことも考慮に入れてこうしたホールは作られています。
さて、設計家の方がそこまで考えているかどうかはわかりませんが、レッスンでゴルフを教えている身としましてはこうしたグリーンの配置が(結果的に?)もう一つ工夫となっていることを挙げることが出来ます。
次にそのことを見てみることにしましょう。
◆ アドレスの向きとの関係
一般的にほとんどのゴルファーは
「目標に対して正しく立つこと」
が出来ていません。
特に「真ん中から右方面」を狙う場合に
必要以上に右を向くことが多い
のです。
このあたりのことは以下の講義に詳しいのでお読みになったことがない方は目を通してごらんになることをお勧めします。
『超必見!! <アドレスの向き>のお話』
今回はゴルフに大切なアドレスについての超レアレッスンですよ♫ このブログをご愛読いただいている皆さんには私がいろいろな面で😅「ゴルフオタク」😅…
右へ向けばそれだけグリーンは遠くなりますので池に入りやすくなりますね。
スライスボールだけでなく「まっすぐの良い球」を打っても「アドレスの向き」が悪いとこの手のホールの術中にハマる😥ことになります。
こうして「アドレス時の向き」のお話してをしてまいりますと、このようなホールでは
「ピンが真ん中」や「右サイド」にあっても「グリーン左サイド」に乗せていくことが安全
であるということがおわかりいただけると思います。
「自分の立ち位置から左方向へ狙う」のは比較的皆さん狂いが少ないですからね♫
最後に今回取り扱いましたホールレイアウトで世界的に有名なホールをご紹介しまして講義を締めくくることにしましょう。
❑ この種のショートホールで有名なホール
そのホールとは例年マスターズ・トーナメントが開かれるジョージア州のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブの12番155ヤードのショートホールです。
下記サイトをクリックしていただいて実物をぜひご覧ください。
なお、画面上を「クリック」していただいて「ドラッグ」していただきますと画像を動かすことが出来ます。
https://www.augusta.com/masters/masters360/no12/index.html
画面では見えませんが、グリーン手前に「レイズクリーク」というクリークが流れています。
このホールのグリーン幅は約15ヤードしかありませんので、トッププロでさえ少しでもフックやスライスがかかりますとグリーンを外すことになります。
また例年、最終日にはピンが右端いっぱいに切られるので、そのピンを狙いに行った選手が8番アイアンや9番アイアンという彼らにとりましては比較的簡単なクラブでグリーンに届かず、手前の斜面を転がり落ちてクリークに入って涙をのむというシーンが生まれます。
数打のリードを持ってこのホールにやってきた選手の攻め方は
「グリーン左サイドに乗せておく」ということが鉄則
になっています。
皆さんは今回の講義で「それがなぜか?」はもうおわかりになりますね😉
今回もお読みいただきまして有難うございました😃
また一緒に楽しみましょう!!