『グリーンの芝目について』
【テーマ:プチレッスン】
こちらのテーマでは皆さんに私のレッスンの「氷山の一角」を披露させていただこうと思います。お楽しみください。
※ 私のブログの記事は右打ちの方用として書いています・・・左打ちの皆さま、ごめんなさい。お手数ですが、左右を読み替えていただければ幸いです。
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本日はグリーン上の芝生の目、つまり「芝目」についてお話させていただきます。
初心者/初級者の皆さんの中には「芝生の目?」と言ってもピンと来ない方もいらっしゃると思いますので、まずはそのことからお話します。
【芝目について】
ゴルフ場のグリーンの芝生は短いとはいえ、ある程度高さがありまして芝目とは「芝の葉先がどちらに向いているか?」ということです。
芝先が皆さんのボールからカップに向いているものを「順目」、芝先がカップから皆さんのボールに向いているものを「逆目」、芝先が皆さんのボールからカップに向かって横に向いているものを「横目」と言います。
「順目」ですと転がりが良くなり、「逆目」ですと転がりが悪くなり、傾斜がないと仮定した場合、横目ですと目の向いている方向に曲がります。
ですから、芝目の強い例えば富士山周辺では「傾斜は上っているのに意外に速い」、「上りにしても、いつにも増してかなり遅い」、「傾斜は下っているのに意外と遅い」、「そーっと打っても、行ってしまうものすごい速い下り」、「傾斜はまっすぐなのに曲がる」ということがあります。
【芝目について】
芝目の見分け方の手がかりを教えておきましょう。
<色で見分ける>
一番簡単なのは、「グリーンが明るく(=薄く、白っぽく)見えるか」、「暗く(=濃く)見えるか?」という見分け方です。
ゴルフ場に行きますと、グリーンやフェアウェイで芝生を刈った後が「シマシマに見える」ことがあります。「シマシマに見える」ということは「色に違いがあるということ」ですね。
その「シマシマ」の明るい部分が「皆様から『順目』」、濃い方が「皆様に向かって『逆目』」ということになります。
<その他の見分け方>
◯ グリーンエッジの芝生の向きを調べて知る方法
◯ カップの淵の芝生の向きから調べる方法
◯ 水を流したら、どちらに流れるかイメージして知る方法
◯ ゴルファーが歩く方向に向かって順目という知識で知る方法
ちなみに、パターヘッドでグリーンに触れて調べるのはペナルティーになりますので注意が必要です。
【芝目ができる理由】
「どうして芝目が出来るのか?」・・・ですが、
例えば皆さんが巨人で、大バケツで富士山に水をかけたとしましょう。水は富士山頂上から裾野へ向けて流れますね。同様、大きな芝目の流れはその方向になるのです。
「山から川」あるいは「山から湖」、「山から海」というのが基本的な芝生の目の流れになります。
ですから、富士山のみならず、その土地の「高い山」があれば、芝目はその山から・・・「湖」、「海」、「川」があれば「それらに向かって」いると考えて良いでしょう。
また、芝は多くのゴルファーが歩いて行く方向に倒れますので、それによっても芝目が出来ます。
ちなみにグリーンの芝生の種類でも「芝目の強さ」は変わりまして、最近主流の「ベント芝」は比較的「芝目に左右されにくい」性質持っています。他方、「高麗芝」は芝目が強いので、「高麗芝」のグリーンの時には、今回の話を思い出すと良いと思います。
同伴競技者の上手なゴルファーやキャディーさんが「芝目がこっちへ向いているから」などと、ヒントを出してくれた時に今回のお話は役立つと思います。
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お楽しみいただけましたでしょうか?
お読みいただきまして有難うございました。