<プロゴルファー向け> メンタルを養う法話(19)

ゴルフに関係なさそうな話で知らないうちにメンタル強くなる新しい時代のメンタル強化法

 

『技』だけを磨いてもあなたの実力はフルに発揮されません。こちらの法話をお読みいただいて『心』もバランス良く磨いて実力をフルに発揮しましょう!!

 

※ はじめてお読みいただく方はまず『<プロゴルファー向け> メンタルを養う法話(プロローグ)』の記事からお読みいただくのが効果的です。上の記事名をクリックください。

 

 

🍀 いつでも誰でもやり直せる!

 

お経に央屈羅魔(おうくつらま)あるいはアングリマーラのお話と呼ばれる話があります。今日はそのお話からどんな人でも「やり直せる」ということを一緒に観(み)て行きたいと思います。

 

なお、このお話は細かなところが少しずつ異なる何タイプかのものがありますが、私は「そのお話を私たちの人生に生きた学びとして生かすこと」を何よりも重要視しています。従いまして「誰が作った」、「いつ出来上がった」、「登場人物の名前」、「本当はどちらの物語が正しいのか?」等々につきましては二の次と考えております(以後も同じですので悪(あ)しからずご了承ください)。

 

 

 

精神の栄養になる昔話

 

あるところに真理の探究に熱心な修行者がいました。この修行者は多数の信者を持つ師のもとで修行を行っていました。そして大勢の信者の中でも筋の良いこの修行者を師も認めていました。

 

ある日、師が外出中に師の妻がこの修行者を誘惑してきました。その修行者が「私は道に外れることは出来ません」と断りますと師の妻は烈火のごとく怒って、自分が修行者にひどい目にあわされたように装(よそお)うため、自分の着物をビリビリに裂きました。

 

師が帰宅して妻の哀れな姿を見て師はものすごく怒り、ある計画を思いつきました。そして修行者に言いました。「ああ、お前に最後の修行のお題を与えよう。これで修行は完成する。これから外出し、出会った者を殺して指を切り取って首輪に通して百本の指の首輪を完成させなさい」と・・・。

 

修行者は「ええ? 殺生(せっしょう)するのか?」と一瞬ためらいましたが、求道心(ぐどうしん)あふれる純粋さから「師のお言葉だから」と受け入れ、出合う人出合う人を殺し、その人の指を首輪に通していきました。99人の指がそろっていよいよ最後の一人となったとき、実のお母さんに出逢いました。

 

神通力でそれを知ったお釈迦さんは「これはあんまりだ」とばかりにその場に行きました。お釈迦さんが修行者の気を引き、修行者はお釈迦さんを殺そうと近づきますが、いくら追ってもお釈迦さんに届きません。「止まれと言ってるではないか?」という修行者に対してお釈迦さんは「私は無駄な殺生を乗り越えた。そこには止まらない。あなたが止まってあなたも乗り越えなさい」と言いました。そこで修行者はハッと我に返り、そしてお釈迦さんのお勧め通り、髪を剃(そ)ってお釈迦さんの弟子になりました。

 

新弟子になって間もない頃、あるお宅に托鉢(たくはつ )のために立ち寄ると、住まいの中から「お坊さんお坊さん、助けてください。嫁が難産で大変なんです。有り難い言葉を一つお願いします」と懇願(こんがん)されました。

 

当時のインドでは難産の際には出家者から真理の言葉をもらうと無事赤ちゃんが産まれるという風習があったのです。しかし、このお坊さんは新米で何を言っていいかわかりませんでした。そこで急いでお釈迦さんの元に戻って事情を説明するとお釈迦さんから

 

 

私はこれまで

何一つ悪いことをしたことはない」

 

 

と言ってらっしゃいと言われました。修行者は「私は何人もの人を殺してきたのでそれは真理の言葉ではないです」と返しますとお釈迦さんは「いいから、そのように言ってきなさい」と修行者を送り出しました。

 

その家に戻ると新米僧はお釈迦さんに言われた通りに言いました。するとどうでしょう。無事に赤ちゃんが産まれました。

 

・・・と言うお話です。

 

※ 托鉢(たくはつ):お坊さんの修行の一つ。家々を回り、お経を唱えて代わりにお米や金銭の施しを受けること。

 

 

【須崎の独り言】

 

庵主が細かく説明するよりも、こういったお話は皆さんの中に含んでいただいて消化されたものでもって理解、活用していただくのがベストなのですが、まあ、ちょっとだけお話しますね。

 

このお話はまずこれ以上ないという極悪非道を犯した者でも、「道に戻ったら」、やり直しがきくということを物語っています。実際には宇宙法則には「原因」と「結果」の法則がありますので「やり得」はなく、この物語でもこの新米僧はその後、石を投げつけられたり、とてもひどい目に遭うのですが、それらを報いとして耐え切ったのちに綺麗な心になったこの新米僧を人々も認め、手を合わせるようになったそうです。つまり、「やり直すことが出来た」ということですね。

 

さらにここが一番大切なところだと思いますが、「どのような極悪人でも一度も悪いことをしたことがない」というのは真理です。私たちの多くはそのことを全く受け入れることが出来ません。そして、そのような時は無理に受け入れなくともよいのです。私たちが「肉体人間」であるとの前提がある限り、極悪非道は確かにありますが、真理としましては私たちは肉体ではなく、純粋意識なので純粋意識に悪いこと/良いことというのはないので生まれてからこれまで「悪いことをしたことはたったの一度もない」というのは実に真理の言葉ということになります。

 

このようなことではありますが、私の言葉を鵜呑みにするのではなく、皆さんそれぞれで調べて行かれることですから、是非そのようにお受け取りください。あなたがあなたの本質をおわかりになりましたら、あなたが犯した(と思い込んでいる😅)すべての罪は消え、そして永遠に善なるものとして生きていくことが保証されます。この修行者「アヒンサーさん」のように・・・。

 

 

 

 

Don’t Worry. Be Happy🍀

 

今回もお読みいただきまして有り難うございました🍀

<2019年8月25日法話>

 

 

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