『前進は常に進歩と言えるでしょうか?』
普段、私たちが生活しているときに
「前進とは常に良きもの」
というイメージが皆さんにはありませんか?
私は数年前にこの自分の価値観にメスを入れてみました。
例えば富士山🗻を登ることを考えましょう。
この時、「評価/成果の対象を標高(高さ)」とします。
つまり「高ければ高いほど良い、ポイントが高い」ということです。
さて、富士山の麓(ふもと)から登り始めます。このときは確かに
「前進すればするほど標高は増していきます」(※)ね😉
※ 凸凹による細かな上下動はこの際、無視してくださいね。
山頂までは「その法則」は確かに有効
※ 下の絵のAの部分ですね。
です。
さて、問題はそこからです。あなたは山頂(3776m)に到達しました。
あなたはさらに前進を続けます・・・するとどうでしょう。山頂から出した1歩は3776mの高さを越えることが出来るでしょうか?・・・出来ませんよね。
山頂に到達した後は標高の面から見れば
前進すればするほど、標高が下がってきます
※ 下の絵のBの部分ですね。
この世の中のことはすべて諸行無常で
誕生→成長→成熟→衰退→消滅
と運動しています。
ですから
『前進』⤴そのものが『後退』⤵を呼んでいること
にお気づきいただけると思います。
ゴルフをやっていましても、皆さんなりの好調時というのがありまして、この調子なら
イケイケドンドンで「さらにもっと⤴」
と思ってしまう時があります。
そのようなときにこそ
『前進』したら標高が落ちる⤵
つまり
パフォーマンスが落ちる
ということを思い出していただきたいのです。
古人(昔の人)はこのことを
「腹八分」
や
「損して得取れ」
と言いました。
「前進しきってしまうのではなく、前進したらホドホドで止めておく」ということです。
そうすることによってトータルパフォーマンスは上がってきます。
「調子の良いときにホドホドにしておこう」というのは珍しい人ですね😉
そういうなかなか珍しい人にならないと、大勢と同じことをしていたら人と差をつけることは出来ません。
老子も
「成功したら辞め時」
というような言葉を残しております。
これも、しばらく練習が必要になるとは思いますが、皆さんのゴルフにも取り入れてみてください。
変化が出てくるはずです。
今回もお読みいただきまして有難うございました😃
また一緒に楽しみましょう!!