『ゴルフから学ぶ生き方のヒント (3)』
今回はビリー・メイフェア選手から学んでみましょう。
まず、ゴルフにおなじみのない方やビリー・メイフェア選手をご存じでない方のためにお話ししましょう。
◆ ビリー・メイフェア選手
ビリー・メイフェア選手は私と同じ年(1966年)に生まれた選手で今年52歳(2018年現在)になります。
15歳までに数多くのジュニアタイトルを取り、全米アマチュア選手権を1987年に獲得🏆、プロ入り後もPGAツアーで5勝を上げています。
PGAツアーでただ一人タイガー・ウッズ選手とプレーオフをして勝っている選手なんですよ❗
ちなみにタイガー・ウッズ選手の同ツアーでのプレーオフ成績は11勝1敗(2018年現在)← この成績も信じられません😱ね!
この1敗はメイフェア選手に対してのものなのです。
◆ メイフェア選手の教訓から学ぶ
❏ 異色に迷って異色を捨てると・・・
ビリー・メイフェア選手はご紹介しましたように優れた選手だったのですが、ツアーで優勝するにつれてその
常識はずれのパッティングスタイル
が議論を呼び起こしまして、インタビューを受けた多くのインストラクターや巷(ちまた)のアマチュア評論家たちが
「その変わったスタイルを基本に沿って直したら、彼はもっと強くなれる👌」
と話していました。
その変わったスタイルとは次のようなものでした。
テークバックでインサイドに引いて「八の字」を描いてアウトサイドインにボールをヒットするというものでした。
何のことやら、おわかりにならない方のために下の絵でご説明します。
メイフェア選手がこう構えていて左の矢印←の方へボールを転がそうとしていたとしますと、「B」の方へテークバックをしてダウンスイングは「C」からボールに向かい、インパクト後「D」方向へフォロースルーが出るストロークだったというわけです。
私もメイフェア選手が活躍していたときに、テレビ中継でで彼のストロークをライン後方から見たことがありましたが、「ライン上にスクエアに動く瞬間」がまったくありませんでした。
私自身もその当時、彼の歪んでいるストロークを見てラインにスクエアに動くように直したくなる衝動に駆られたのを覚えています。
それでもパッティングが下手という印象はまったくありませんでした。
パッティングが「下手だから直そう」というのではなく「形が変だから直そう」と皆はしていたのですね。
メイフェア選手はその後、パッティングのストロークを変更することに取り掛かりました。
そしてパターヘッドがきれいな軌道上を動く基本的なスタイルに無事に直ったのですが、それと同時にPGAツアーで彼の名を目にすることはなくなっていきました。
◆ 生き方のヒント
❏ 異色は本当に異色?
昔、禅から学んでいたときに「500匹の猿」というお話に出逢いました。
それまで私には他人の意見に左右されやすいところがありましたが、このお話を知って「ああ、こういうこともあるよなぁ」と同意できました。
その「500匹の猿」のお話につきましてはすでに記事がございますのでご興味のある方はお読みになってみてください。
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『ゴルフメンタル:「500匹の猿」』
今回はゴルフで大事な「流されない心」についてお話したいと思います。 とかく「ゴルフにメンタルは大事」だという話を耳にしますが、私は 「ゴルフ…
同じく禅から学んでいたときに道を歩いていたら皆が笑っていたので、自分も「皆が何を笑っているのかはわからなかったけれど、自分もおかしくもないのに笑った」というような事例もありました。
このことをもう漢字は忘れてしまいましたが、「ワイシケを見る」と言うそうです。
あと、今、頭に蘇(よみがえ)りましたが「軽毛(けいもう)の凡夫」というのも学びの途中で登場しました。
「軽毛(けいもう)の凡夫」
というのは
「誰かがああ言えば、それが正しいなとその道に入り、別の人がまた別のことを言えば、前に『正しいな』と思った道を捨ててそちらの道へしょっちゅう変更をする人」
のことを言います。軽いものや毛のようにフワフワしているからそう名づけられたのですね。
私は以前、銀行員をしていたのですが、こうして記事を書いていますとニューヨークに駐在していた折に上司から
「なあ須崎ぃ〜、一度決めたことはあまり変えないほうがいいぞ」
とたしなめられたことが浮かんできました😅
その当時は「自分はベストだと思うものへ変えているのに、どこがいけないんだ😡💢(ぷんぷん)」としていましたが、見事に
「君は軽毛の凡夫になっているよ」
と鋭いご指導をくださっていたわけです😊
ビリー・メイフェア選手はジュニア時代から全米アマチュアゴルフ選手権をはじめ数多くのタイトル🏆をものにしてきたわけです・・・あの異色のパッティングスタイルで・・・。
多くのライバルが常識的なストロークをしていたことだろうと思います。
その人たちよりも抜群にいい成績を残してきたのですから、効果的なスタイルであったとも言えるわけです。
まさに「500匹の猿」に出会って「自分に疑いを持ってしまった」ということで、スタイルよりも大事なものが飛び去って行ってしまった👋のかもしれません。
私たちはメイフェア選手から学ばせていただくことで、「500匹の猿」に出会ったときに「あっ⚡、危ない❗❗」と気がつけるようになりたいものです。
このようなことを知っているのと知らないとでは生き方がずいぶん変わりますよ♪
今回もお読みいただきまして有難うございました♫