『中途半端な距離に見るプロ、アマの違い』
今回は男性ゴルファーにとりましては「30ヤード」、「40ヤード」、女性ゴルファーにとりましては「20ヤード」前後といった最も飛距離の出ないサンドウェッジを使用してもフルショットできない「中途半端な距離」についての話をさせていただきます。
まず、アベレージゴルファーがこのあたりの距離についてどのようにお考えになることが多いのかということから見ていくことにしましょう。
❑ アベレージゴルファーの場合
私が拝見してきたところではアベレージゴルファーの多くは、この「中途半端な距離」に対して
あまり特別な意識を持たれていない
ですね。
アベレージゴルファーの皆さんの多くは
「ともかく前へ飛ばそう」/「少しでもグリーンに近くまで飛ばそう」
といった意識でプレーされていらっしゃいますので、この「中途半端な距離」は
打っていったところ出くわす状況
に過ぎない印象があります。
結果的に「中途半端な距離が残る」
というわけです。
そして結果的に残ったその距離をそれほど練習をされていない打ち方で対処しようとしまして、グリーンを間近にして打数がかさむことになるケースが多いように見受けます。
それでは、次にプロの選手や上級者の多くがどのようにこの「中途半端な距離」のことを考えているのかを見てみましょう。
❑ プロ/上級者の場合
プロや上級者の場合は
この「中途半端な距離」のショットが難しいことを良く知っている
ので、
そういった距離が残らないように考えて
ショットをしています。
たとえば一般的な飛距離を持つ女子プロゴルファーが、残り260ヤード残ったとしましょう。
彼女たちはプロですから3番ウッド等の飛距離の出るクラブで打つ技術もあるのですが、3番ウッドで仮に210ヤードほど打ったとしますと、残りはこの「中途半端な距離」の50ヤードという距離が残ってしまうことになるので、その距離を得意にしている選手を除きましてサンドウェッジやピッチングウェッジでのフルショットである70ヤード〜100ヤードが残るように、アイアンやユーティリティーで刻みます。
トッププロの上田桃子プロでさえ
「50ヤードという距離は難しい」
と言っています。
ものすごい素質を持ち、ものすごい練習量を備えた彼女のようなプロでもそうなのですから、私たちにとってはなおのこと、このような難しい距離が残ることは出来る限り避けたいところです。
❑ 「中途半端な距離」への対処法
さて、ここまで「中途半端な距離」に対してのアベレージゴルファーとプロの見方を一緒に見てきたわけですが、いままで取り立ててこの「中途半端な距離」に対して意識をお持ちにならなかった方でも、少しは意識されるようになったのではないでしょうか?
そこで、私なりに二つのヒントを提示させていただいて、皆さんがこの「中途半端な距離」を克服するお手伝いをさせていただければと思います。
◆ 自分の得意ショットを作る
たとえばサンドウェッジでの70ヤードショット、アプローチウェッジでの80ヤードショット、ピッチングウェッジでの100ヤードのショットなど、
「この距離は好きだ」
というショットを作りましょう。
その際の注意点はやはり振り幅を調節するコントロールショットよりもフルショットの方がやさしいので、その「得意距離」をフルショットで設けると良いでしょう。
◆ 「中途半端な距離」をあえて得意技にする
今までお話してまいりましたことと矛盾するようですが、「中途半端な距離」を意識されてこなかった皆さんは言ってみれば
その距離が「得意」か「不得意」かの結果はまだ出ていない状態
です。
お話してまいりましたように多くの選手/上級者にとりましては「中途半端な距離」は難しい距離であることには変わりはないのですが、ゴルフを覚える時に大切なことは
「情報は情報として一応知っておきながらも、自分で試してみてから判断する」
ということだと私は思っています。
ですから、「中途半端な距離」にも是非取り組んでみてください。
もしかすると、その「中途半端な距離」があなたにとっては「得意距離」になるかもしれませんからネ。
そうでなくとも、取り組まれることによって「その難しさ」を知ることになりまして、ラウンドされる時に「その距離が残らないように考える」ようになるかもしれません。
今回もお読みいただきまして有難うございました😃
また一緒に楽しみましょう!!