『まるごとピッチングウェッジ特集』



今回はピッチングウェッジ(以下PW)にかじりついて、出来るだけの話しをしてみましょう😄

 

私が15〜6歳のとき、ゴルフを初めて最初に手にしたクラブは父のめちゃくちゃ重い😥マグレガー社ターニーというモデルのPWでした。

 

短く扱いやすい上に、初心者に取りましても

 

ボールが上がることを比較的体感しやすいクラブ

 

なので、皆さんの中にも

 

PWが最初に持ったクラブだったわ

 

という方も比較的多いのではないでしょうか?

 

 

もう既にゴルフをやっている方にはご説明の必要はないことですが、このPWというのは

 

10番アイアン

 

のことですね。

 

10番だということをご確認いただいたところで、PWというクラブについて一緒に突っ込んで見ていくことにしましょう。

 

付いてきてくださいね。

 

 

 

❑ PWのソールの刻印について

 

 

 

 

 

それではまずクラブヘッドのソールにあるPWの刻印のことから話を始めることにしましょう。

 

ほとんどのメーカーはそのまま

 

 

「PW」あるいは「P」というものを使用しています

 

 

が、例えば本間ゴルフさんはこだわりを持っていて、昔から

 

 

PWの代わりに「10番」

 

 

という刻印を用いていました。

 

 

PING社はこれも昔から

 

 

「ウェッジ(Wedge)」の「W」

 

 

をピッチングウェッジの刻印として使用しています。

 

 

ちなみにアメリカツアーの現地実況では「ピッチングウェッジで打ちました」と使うことはあまりありません。

 

「彼女は110ヤードをウェッジで打ちました」

 

という表現をします。

 

 

刻印の話に戻りますと、1990年代までアイアンとして人気が高かったベン・ホーガン社

 

 

ピッチングウェッジの表記として「E」

 

 

を用いていました。

 

 

『E』とピッチングウェッジ? いったいどういう関係があるわけ??」

 

 

と思ってしまいますよね・・・。

 

「E」は「Equalizer(イコライザー)」の略で、「Equalize」というのは「平等にする」という意味があります。

 

「平等にすること」とピッチングウェッジの関係は須崎にも、ゴメンナサイ、わかりません😅

 

お買いになったアイアンセットに「E」というクラブが入っていても、何番アイアンに当たるクラブなのか/何に使うのかがわからないですよね😁

 

このように一口にピッチングウェッジと言いましても

 

ピッチングウェッジの命名は実に個性たっぷり

 

なんです。

 

最後に

 

「48°」「50°」などというようにロフト角を刻印してあるもの

 

もありますよ。

 

ロフト角を刻印したPWは

 

単品で販売されていて上級者やプロが自分の感性で選んで使用

 

しています。

 

さて、次はPWのロフト角についてのお話です。

 

 

 

❑ PWのロフト角について

 

私がゴルフを始めた1980年代初頭、PWのロフトは48度〜50度でした。

 

ここ数年、「飛ぶアイアンブーム」でロフト角が立っているものが多くなっていて、私は42度というPWを見たことがあります。

 

42度と言いますともう完全に以前の9番アイアンですね。

 

アマチュア用で最も多いのが44度だと思います。

 

人気のあるゼクシオのPWも44度(2017年 XXIO9時)ですよ

 

アマチュアの方は「飛ぶPW」がお好きですが、

 

プロはそうではない

 

んですね。

 

アメリカ男子ツアーのプロのPWのロフトは未だに48前後のものが多いです。

 

飛びすぎるのを嫌ってロフトを増やしたり(寝かせると言います)、

 

セットのピッチングウェッジを外して、単品の飛ばないピッチングウェッジ

 

を使用したりする選手も多いです。

 

 

 

さて、ここでクイズです。

 

往年のタイガー・ウッズ選手はPWで150yを打っていましたが、

 

Q:その時の彼のPWのロフト角は何度だったでしょう?

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

実は52度です。

 

デビュー当初の彼のPWで150yという飛距離にも驚かされますが😱、52度といいますと多くの皆さんのクラブで言えば

 

アプローチウェッジよりも角度が多いクラブ

 

です。

 

彼はそんな角度のクラブで「150y飛ばしていた」んです。

 

さらに驚き👀😱😱ですね!

 

 

彼はアマチュアの時から愛用のミズノのアイアンのロフトを自分で

 

飛びすぎないように曲げて調整

 

していました。

 

そういうわけで、彼が当時使用していたMP-14(厳密に言いますとMP-14は5番〜PW。2番~4番はMP-29を使用)という「ただでも飛ばない50度のPW」のロフトを52度にして使っていたということです。

 

 

 

 

❑ 驚きのピッチングウェッジ

 

私のゴルフ愛😅歴36年(2017年現在)で最も印象に残っているPWのショットはそのタイガーウッズ選手がメジャー初優勝した1997年マスターズトーナメント2日め15番ホール500y(Par5)で放った第2打です。

 

皆さん、そのホールはロングホールですが・・・ウッズ選手のPWは第3打ではなく、「第2打!!」ですよ。

 

私ははじめ「3打目の間違い」かと思いました😰

 

 

ドライバーを340y飛ばし、残り160yを先ほどご紹介したミズノのMP-14の52°のPWで見事に2オンし、バーディーを取りました。

 

 

 

❑ 2タイプのヘッド形状について

 

PWのヘッド形状に

 

2タイプある

 

というのをご存じでしょうか?

 

上級者もしくはゴルフクラブ好きの方以外の、多くの皆さんにはおなじみないかもしれません。

 

一つは

 

アイアンの9番までの流れの延長線上の形状のもの

 

で、アイアンセットを購入されると付属してくるPWはこの形状のものです。

 

 

もう一つの形状が皆さまにはおなじみのない形状のものです。

 

それはセットものではない

 

単品売りのSWの形状

 

のものです。

 

先程の「ソールの刻印」のところでお話しましたロフト角を刻印したものがそれに当たります。

 

海外ではジョーダン・スピースローリー・マキロイアダム・スコット等の選手が使用し、数年前まで片山晋呉選手も46°のこのタイプのPWを愛用していました。

 

マキロイ選手はこの形状のPWを使用していることについて、アメリカのゴルフ雑誌の中で

 

「通常のPWよりも弾道が自分のフィーリングに合うから」

 

と答えていました。

 

 

 

さあ、今回はPWのお話をお届け致しました。

 

ピッチングウェッジだけでもこんなに話があるんですよ

 

ゴルフは深く掘ることで、その楽しみにも深さを増してきます。

 

 

 

今回もお読みいただきまして有難うございました😃

また一緒に楽しみましょう