『マスターズ優勝を差し上げたゴルファー』
【テーマ:ゴルフ雑談】
このテーマでは皆さんが、ゴルフ仲間や接待先、あるいは上司の方とゴルフ談義が出来るように「ちょっとしたネタ」をお話しようと思います。お楽しみください。
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本日はあのメジャー大会のマスターズ・トーナメントの優勝を残念な形で他の選手に譲ることになってしまった選手についてお話させていただきます。
ところで、メジャー大会というのは米国の男子/女子、日本の男子/女子、その他各国のツアーでもそれぞれあるのですが、みなさんは世界最高峰の「米国男子ツアーのメジャー大会は何か?」をすぐに言うことが出来るでしょうか?
次の4大大会になります。
① マスターズ
② 全米オープン
③ 全英オープン
④ 全米プロ
全英オープンのみ、イギリスでの開催になります。
4月に入りますと
マスターズ・トーナメント
が開催されますが、この大きな名誉ある大会マスターズ・トーナメントの優勝を「誤記のスコア」により他の選手に差し上げてしまった試合があったのです。
1968年の同大会でアルゼンチンのロベルト・デ・ビセンゾ選手は最終日に「1位タイのスコア」で終えたはずでした。
通常ではプレーオフに参加できる権利があったということです。
ところが、彼はマーカー(スコアを記録する相手選手)が誤って記載した「1打多いスコア」に署名・・・つまり「認めてしまった」のです。
どういうことだったのか?
パー4の17番ホールでデ・ビセンゾ選手はバーディーの3を取ったのですが、マーカーの選手は「パーの4」として記録しました。
プレー終了後の「スコアチェックの際」、デ・ビセンゾ選手はこのマーカーのスコア誤記に気づかず、署名してしまったのです😨
ゴルフでは
「実際のスコアよりも少なく申告した場合は失格」
となりますが、
「実際のスコアよりも多く申告した場合はその多いスコアが採用される」
ので、実際にいくら良いスコアであってもスコアカード上の数字を認めてしまいましたら、そのスコアが正式に採用されてしまいます。
そういったわけで、彼は「プレーオフ」(優勝決定戦)に出ることなく2位となりました💧
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このデ・ビセンゾ選手、他にこんな逸話も残っていますよ。
あるトーナメントで優勝したデ・ビセンゾ選手は記者会見を終え、駐車場に行き、車に乗ろうとすると、一人の若い女性が近づいてきました。
そして、彼の優勝を祝福すると、おもむろに話し始めました。
「あのぉ、私には余命幾ばくもない重病の赤ちゃんがいます。お金がなくって・・・」と訴えました。
デ・ビセンゾ選手は胸を打たれて、優勝小切手に裏書きをして、その彼女の手に小切手を押し当てて、「何日かでも、その赤ん坊が良い日を過ごせますように」❤と言いました。
数日後、ゴルフ協会の関係者がデ・ビセンゾ選手のところへ来て彼に尋ねました。
「駐車場で女の人に小切手を渡したかい?」
デ・ビセンゾ選手が頷(うなず)くと、関係者は言いました。
「駐車場の若い者の話によれば、その女性には赤ん坊なんていないし、まして結婚もしていないらしいよ。お前さん、詐欺にあったんだよ」・・・と。
すると、
デ・ビセンゾ選手は「あの人に赤ん坊がいないだって・・・??」
・・・・
「そうすると、重病の赤ん坊もいないということなんだ・・・・」
「それじゃ〜、そいつは今週俺が聞いた一番いい話だ!!」
と言ったそうです。
本日はマスターズトーナメントの優勝者に名前を連ねたかもしれないアルゼンチンのロベルト・デ・ビセンゾ選手のお話でした。
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それではまた一緒にゴルフを楽しみましょう👋